2009年06月14日

オイルフィルターとは、別名オイルエレメント

オイルフィルターとは、別名オイルエレメントとも呼ばれ、4ストロークガソリンエンジンやディーゼルエンジンに備えられたオイルのろ過装置である。

エンジンオイルにはエンジン内部を清浄に保つ為にオイル中に汚れやゴミを取り込む役割(清浄分散作用)があるが、そのオイルを浄化するためのろ過装置としてオイルの循環経路にオイルフィルターが設けられている。現在ではほとんどの自動車やオートバイのエンジンにオイルフィルターが装備されているのが一般的だが、設計年代の古いエンジンや簡素な設計のエンジンではオイルフィルターがなく、より簡単な金網状のオイルストレーナーが付いているだけというものもある。

オイルフィルターがあると、エンジンオイルがそこを通過することにより、オイル内に取り込まれていた金属粉やスラッジ(ホコリや燃焼カスなどの不純物)が濾し取られる。特に金属粉は、放置すると研磨剤と同様の効果をエンジン内に及ぼしてエンジン損傷の原因になる為、その除去は重要である。だが、オイルフィルターのろ過能力は上げ過ぎると油圧上昇や目詰まりなどの不具合を引き起こす可能性がある為にその性能はある程度のところで抑えられており、オイルフィルターですべての金属粉やスラッジ等が除去できる訳ではない。
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多くのエンジンでは、オイルフィルターのろ過能力が低下し目詰まりを起こした場合を想定してバイパス機構を備えている。フィルターが目詰まりしてエンジン内各所にオイルが供給できなくなると、エンジンが焼き付く原因となるからである。これを防止する為に、万一フィルターが目詰まり等を起こした場合にはフィルターを介さず、オイルパンやオイルタンクより直接オイルポンプにオイルを供給する。ただしこの機構はあくまで非常用であり、フィルターが目詰まりする前に定期的に交換するのが原則である。

また、近年では環境負荷低減のために今までの主流であったフィルターユニット全体を交換するカートリッジ式に対して、内部のフィルターのみを交換して外殻は再利用するフィルター交換式のものを採用するエンジンも増えてきている。現在では欧州車ではフィルター式が主流となっており、国産車でもトヨタ、日産の新開発のエンジンに関してはこの方式を採用する例が増えてきた。

オイルフィルター交換 [編集]
自動車の場合、通常はオイル交換2回のうち1回のオイルフィルター交換が推奨されている。車種・メーカーにより、オイル交換と同時に毎回行うことが推奨されている場合もある。

フィルターを交換した場合は、フィルター内部に含まれていた分のオイル量が不足するため、フィルターのサイズに応じてオイル交換のみの場合より余分(0.2から0.5リットル程度)にオイルを充填する必要がある。

一般に、取扱説明書に記載の交換時オイル充填量は、このフィルター同時交換時の量となっている。

2009年05月29日

アリスティッポス

アリスティッポスは(Aristippos、紀元前435年頃 - 紀元前355年頃)は古代ギリシアの哲学者である。ソクラテスの弟子で北アフリカキュレネの出身であると伝えられる。

快楽主義を主張するキュレネ派の祖であるとされる。
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将来を憂えたり過去に惑わされたりすることを愚かであるとし、刹那主義的な快楽を主張をして「自分たちのものとしては、現にあるものしかないのだ」と言ったとされる。

北アフリカ(きたアフリカ)は、アフリカのうちサハラ砂漠より北の地域を指す。また、マグリブ地域のみを指す場合にも、この語が用いられることがある。

ホワイトアフリカとも呼ばれ、黒人の多い地域を指すブラックアフリカと対比される。アラビア語が使用され、中東(ないし西アジア)との交流が多いため、地理的に近いエジプトやリビアを中心に中東の一部として定義されることも多い。エジプトのシナイ半島は普通中東として扱い、北アフリカには含めない。サハラ砂漠をはじめとした砂漠地帯やステップが大部分を占めるが、地中海沿岸は気候が比較的よく、他のアフリカ諸国に比べ経済・治安共に安定している。

2009年04月25日

バハードゥル・シャー2世

1837年、バハードゥル・シャー2世は62歳の高齢で帝位を継承したが、この頃すでにムガル王朝の権力はデリー周辺にしか及ばず、インド内部はそれ以外の各地で地方勢力や欧州列強が入り乱れる沈滞した社会となっていた。特に、1757年のプラッシーの戦いでフランスからインド植民の権利を勝ち取ったイギリス東インド会社の勢力は、インド半島全域で大幅に拡大してきていた。そんな情勢の中、イギリス東インド会社は1845年から1849年にかけてシク戦争を起こしてシク教国を滅ぼし、いよいよイギリスがインド全体の支配者になろうとしていた。
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こうした沈滞した社会の中、東インド会社の抱える傭兵(セポイ)の間では、奇妙な噂が流れた。イギリス軍では新たにエンフィールド銃が導入され、その銃が彼らにも配給されるというのである。

これだけならば話は簡単に片付いたが、そうはいかなかった。そのエンフィールド銃の薬莢の紙袋には、インドの気候でも最低3年は乾ききらないといわれていた牛と豚の脂が濃厚に塗ってあったのだ。当時の弾薬は薬莢を口で噛み切らなければつかえなかったので、もしこのような銃を用いるとしたら、セポイ達は戦闘時に宗教的禁忌を犯すことになる。彼らはついに怒って反乱ののろしを上げ、セポイの乱という緊急事態に至った。

蜂起したセポイたちは、1857年にデリー城を占拠して有名無実となっていた82歳の老帝バハードゥル・シャー2世を擁立し、ムガル帝国の統治復活を宣言した。一時はその勢力はインドの3分の2を巻き込む大きなものとなったが、セポイたちには統一目標も軍隊組織も無かったため、軍事組織のたて直しを行ったイギリス東インド会社によって反乱はほどなく鎮圧された。

1858年、反乱を鎮圧したイギリスは、バハードゥル・シャー2世を退位させ、裁判にかけて有罪としミャンマーへ流刑に処し、かくしてムガル帝国は滅亡した。なお、白髭をたくわえ、流謫地へ送られる83歳の廃帝の姿が白黒写真にて残されている。それから4年後の1862年、バハードゥル・シャー2世は流謫地ヤンゴンで死去した。

一方、イギリスはムガル帝国を滅亡させると東インド会社を解散させ、ヴィクトリア女王の直接統治によるインド帝国の成立を宣言し、1877年には正式にインド帝国が成立した。このような経緯から、インド国民という概念を誕生させたのは、皮肉にもイギリスの統治であったと解する説もみられる。

バハードゥル・シャー2世(Bahadur Shah II, 1775年10月24日 - 1862年11月7日)は、ムガル帝国の第17代皇帝(在位:1837年 - 1858年)。実父である先帝アクバル・シャー2世の死をうけて即位し、1858年イギリスの裁判にかけられてミャンマーに配流された。ムガル帝国最後の皇帝である。

2009年04月09日

男性の長期大麻常用者

生殖能力への影響 [編集]
1974年に発表された男性の長期大麻常用者を対象とした研究では男性ホルモンの一種であるテストステロンが減少し、性機能が低下して精液に異常が見られたと報告されている[71]。が、他の研究ではテストステロンの減少を再現できていない[72]。1日にジョイント20本の喫煙を30日間強制させた実験では僅かに精液の濃度が低下した[73]が、結果は正常範囲内であり、生殖力に影響することはないとされている。

女性の長期大麻常用者の生殖機能が低下するといった疫学研究はなく、女性ホルモンに影響することを示した研究報告もない[74]。動物実験では大量にTHCを投与した場合にホルモンが変化し排卵が抑制され、投与を中止した場合に正常化されたとする研究報告がある[75]。別の実験ではメス猿に対して1年間のTHC投与で耐性が形成され正常な排卵周期に回復している[76]。

妊婦・胎児への影響 [編集]
妊娠時の大麻喫煙は胎児に害を与えるといった調査報告がある[77]が、母体の加齢,タバコ,アルコールなどの交絡因子を考慮した場合、大麻との関連性の統計的有意性を失うことが指適されている[78]。また多くの研究では大麻による悪影響を見出していない[79]。

ジャマイカで行われたフィールド調査では妊娠時に大麻をお茶にして飲んでいることが多かった母親とそうでない母親の乳児を比較した結果、差異は見出されなかった[34]。

脳への影響 [編集]
初期の研究には重度の大麻使用者の脳に構造的変化が見つかったと主張するものもあるが、それ以降の先進的な研究では再現されたことはない[34]。

器質的には、17歳以下からの大麻常用で、大脳は灰白質の割合が小さくなることが報告されている[80]。これに対して、ネイサン・クライン精神医学研究所とニューヨーク大学医学部のMRI装置を使って、18歳以下の被験者を対象とした研究では「脳萎縮症や大脳白質全体の発育不足などが起こるという証拠はない。」としている[81]。ハーバード大学医学部[82]などの別のMRI研究でも大麻使用者と非使用者の違いは見られなかった[83]。

オハイオ州立大学の研究では大麻の特定成分が老人の脳の炎症を減らすだけではなく、新しい脳細胞の生成を促す可能性があるとしている[84]。また、大麻成分のカナビノイドがアルツハイマー病の症状を緩和し病気の進行を抑える役割があることが分かっている[85]。

無動機症候群 [編集]
倦怠感による生産性の低下、注意力欠乏といった症状を無動機症候群としているが明確な定義はない。

大麻によって無動機症候群が発症するとされているが、重度な大麻使用が原因で無動機症候群が見られたとするケースでも、大麻の使用と無動機症候群との因果関係を示す説得力のあるデータはない[34]。

高校生を対象とした調査では大麻使用者と非使用者との平均点の違いはほとんど見られず[86]、大学生を対象にした調査でも大麻使用者のほうが非使用者よりも成績がよいことが判明[87]し、ほとんど同じように学業を達成している[88]。実験研究においては大麻には学習や成績・意欲に目立った悪影響は何もなく[89]、大麻を与えた被験者のほうが対照群よりも長時間働き、研究の終了時にも同等の得点を獲得している[90]。南カリフォルニア大学[91]やスイス[92]、フランス[93]の研究でも同様に大麻使用者と非使用者と比べても無気力になったり成績悪化や非行行動を起こすといったことは見られなかった。

発ガン性 [編集]
フランスの消費者情報誌 60millions-magazine が行った研究によると、大麻の最も一般的な消費方法である「ジョイント(紙巻大麻)」として消費する場合、吸引される煙に含まれる有害化学物質は、通常のフィルター煙草(実験ではマールボロ赤箱と比較)の約7倍であるという調査結果[94]がある。つまり、ジョイント(紙巻大麻)3本で煙草20本分という計算になる。これはフィルターを通さないことでタールなどの有害物質を直接摂取してしまうことが要因としてあり、煙草と同じような吸い方で大麻を吸った場合にはタール量は変わらない事が示されている[95]。また、大麻と癌の因果関係は疫学・臨床研究は少ない為、確証には至っていないが、大麻の長期常用は煙草の煙と同程度に気管支や上皮細胞が前ガン状態になりやすいとしている。また、煙草と大麻の併用が慢性閉塞性肺疾患の症状が悪化することが示されている。

大麻は依存性が低く、少量で十分な効果を得ることが可能であるため、煙草のように長期間に亘って毎日のように終日何本も吸うことは非常に稀である。これに対してタバコ喫煙者はタバコを1日に平均15?20本[97]をほぼ1年中繰り返して吸うため、タバコ喫煙者の方が消費量が多い[34]。実際に大麻喫煙者が被る害は、1日の一般的な消費量(煙草20本、ジョイント1本)[要出典]で比較して、煙草の1/3ほどということになる。

カリフォルニア大学の主導で行われた研究では「長期的に大麻を常用していても肺ガンになるような関係を全く見出すことはできなかった。」としている。また年間のジョイント消費量が10?30本の大麻使用者に限ると逆相関関係にあることが示された。これに対してタバコ使用者の場合は肺ガンの発病リスクが20倍になるとしている[98]。別の研究でも口腔ガンと上気道ガンも大麻との関連性は無いとしている。

大麻成分のカナビノイドには抗ガン作用と生物の活性や反応を刺激し煙の発ガン作用を抑制してガンの発生を誘発する不安定なフリー・ラジカルの生成に関連する免疫システムの暴走が起こらないようにする働きがある[101][102]。これに対して、タバコの煙に含まれるニコチンはガン細胞の成長を促進し、細胞に血液を供給する働きが知られている[103][104]。

毒性 [編集]
メルクマニュアルによれば、吸引した場合のΔ9-THCのLD50(テストしたラットの内、50%に対して致死量)は、体重比にして42 mg/kgである[105]。経口で摂取する場合、雄ラットのLD50は1270 mg/kgであり、雌ラットは730 mg/kgである[106]。経口で致死的な過剰摂取状態に陥るには、カンナビノイド受容体を飽和させる量の40,000倍の量の大麻が必要である[107]。大麻の過剰摂取によって、死亡したり、恒久的な損傷を被ったとする報告は現在までにない。

LD50の比較
アルコールの経口投与 LD50:若年ラットでは10.6 g/kg、成長したラットでは7.06 g/kg[108]
ニコチンの経口投与 LD50:ラットでは50 mg/kg[109]。
食卓塩の経口投与 LD50:ラットでは3000 mg/kg[110]
カフェインの経口投与 LD50:ラットでは192 mg/kg[111]
THC(大麻が作用を及ぼす原因物質)の経口投与 LD50:ラットでは1270 mg/kg

依存形成 [編集]
各研究報告では、薬物の依存性を以下のように報告し、大麻の依存性は低いとしている。

マリゴール ユーロシ 法則 プロキオ パティ フェンリル ロボコン プラン とうみ ドロン デザイナー ひかわ ウンギョー クロスバー デリシ 宿儺南瓜 フロアマ バナバ ぶどう ハツユ ァサード パイ セミダブル ミコロン スキャンダル ピザク トライアル ギンリ ビコル カデット ブレーン エイド ヒート フロアス エーエスピ シュリン くわい サイト冬瓜 紀州 レーシ うたしない ベジス ブック ノベル ジャル ワイフ ニュー フリ モラテオ はっとう

2009年03月25日

観用少女(プランツ・ドール)

観用少女(プランツ・ドール)は朝日ソノラマ『眠れぬ夜の奇妙な話(ネムキ)』に連載されていた川原由美子の漫画。 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス全4巻、朝日ソノラマ文庫全2巻、愛蔵版2冊。更に、文庫版と愛蔵版には新版がある。

ミルクと愛情を糧に生きる、観用少女と人間たちのオムニバス物語。作品に登場する人間には名前が登場しない。

観用少女の概要 [編集]
"名人"の称号を持つ職人たちが丹精込めて作り上げた「生きる人形。」長髪の幼女の姿をしており、眠りながら持ち主に出会えるのを待っている。
寿命は環境次第で変わる。何十年も変わらない状態でいることも可能である。
主食は特別なミルク。日に三度与える。飲み終わると極上の笑顔を見せるのが特徴。
肥料として砂糖菓子を週に一度与えると色艶が保て、またビタミン・ミネラルを豊富に含んだ合成肥料もよい。
持ち主の愛情も重要な栄養で、不足するとミルクを飲まなくなり、徐々に質感などを損ない最後には「枯れて」しまう。
波長の合う者に出会うと目を覚ます。一度目覚めたらその者以外に目を向けなくなってしまうので、引き取らないと「枯れて」しまう。もう一度眠らせることは可能だが、メンテナンスを必要とする。
目覚めれば自立歩行が可能である。トイレ・着替え・入浴も自分でできる。
言葉は基本的に話さないが、環境次第で覚えさせることは可能である。
ミルクや砂糖菓子以外のものを与えると変質し「育って」しまう。
取り扱っているのは街で一店舗のみ。チャイナ服の男性の店員が客達を迎える。
手に入れるには、目玉が飛び出るほどの大金を必要とする。
返品・下取りは可能だが、価格は買った金額より格段に低くなってしまう。

観用少女の改良種・亜種 [編集]
香り人形(ポプリ・ドール)
体から芳香を放つ少女。毎食時に香り玉をミルクと共に与える。
歌う少女
歌を歌う少女。"オランピア"が試作品として作られた。
アクアプラン虫
水中で生活し、光合成をする。最初はピンポン玉程度の大きさだが成長が早くどこまで大きくなるかは不明。水から出すと水分が奪われてしぼんでしまう。すぐに水中に戻せば問題ないが、しぼんだ時点の大きさで固定される。観用少女を扱う店のものではないらしい。

観用少女に関する物 [編集]
ミルク
人肌に温めて与える。少女専用のものもあり、市販のものより栄養価が高い(その分驚くほど高価)。環境次第で市販の牛乳で育てることも可能。
砂糖菓子
少女の肥料。週に一度与えると良い。
香り玉
香り人形に毎食与える飴玉。同じものを与えても、芳香は少女ごとに異なる。人間が食べても無害で、同じような効果が得られる。
天国の涙
最高に愛された観用少女が流す涙。結晶化して宝石のようになる。非常に希少で少女本体よりも高価に取引される。色は様々で、少女が最後に見た光景を映すことが多い。
花冠(ティアラ)
観用少女にのみ寄生する植物。開花本能が強く、一度根を張れば必ず咲く。十分に愛を受けて育った少女を栄養源にすると珊瑚色の花を咲かせ、甘美な憂鬱を受けて育った少女を宿主にすると青い花をつけると言われている。しかし愛情を受けなければ少女は枯れてしまうため、幻と言われている。珊瑚色の花を咲かせた少女は花に栄養を奪われ、一日で「枯れて」しまう。

リティ ハーフタイ ラサSEO ナビみさわ プローブ いきな オストミー ゼロワン フェイ ユータ メイス ドッグレ オール のんき フィジー ソニア ジューサ トハギ コート ナーグプ ちょくん ロイヤ フラック カスタマー ポンチ 影ふみ ニップル ハンブル 時代屋 ドッキン オンフ タウン むほん ブロード ジルサン パレタイ セリュ すぺあ トレッド ディベー ディーズ フラワー レジャ フォーマ シランレン メゾン お手玉 デモクラシ 竹てっぽ ダボス

2009年03月09日

トロイア王家

アガメムノーンを総帥とするアカイア勢(古代ギリシア人)に侵攻され、十年の戦争の後、陥落したトロイアは、トロイア戦争の舞台として名高い。小アジア西端に位置するこの都城の支配者は、ゼウスを祖とするダルダノスの子孫である。彼はトロイア市を創建し、キュベレー崇拝をプリュギアに導いたとされる。ダルダノスの孫がトロースで、彼がトロイアの名祖である。トロースには三人の息子があり、イーロス、アッサラコス、ガニュメーデースである。ガニュメーデースは美少年中の美少年と言われ、ゼウスがこれを攫ってオリュンポスの酒盃捧持者とした。

イーロスはラーオメドーンの父で、後の老トロイア王プリアモスの祖父である。英雄ヘクトール、パリス(アレクサンドロス)はプリアモスの息子で、予言で名高いカッサンドラーはその娘である。またヘクトールの妻アンドロマケーは、トロイア陥落後、アキレウスの息子ネオプトレモスの奴隷とされ、彼の子を生む。

他方、トロースの三人の息子の最後の一人アッサラコスはアンキーセースの祖父で、アンキーセースとアプロディーテー女神のあいだに生まれたのがアイネイアースである。トロイア陥落後、彼は諸方を放浪してローマに辿り着く。ウェルギリウスは彼を主人公としてラテン語叙事詩『アイネーイス』を著した。アイネイアースの息子アスカニオス(イウールス)はローマの名家ユーリア氏族(gens Iulia)の祖とされる。

英雄たちの結集
ギリシア神話には、断片的なエピソード以外に、一人の人物あるいは一つの事件が、複雑に展開し、数多くの英雄たちがその物語に関係してくる「複合物語」とも呼べる神話譚がある。

アテーナイの王子であった「テーセウス」の生涯は、劇的な展開を見せ、クレーテー島の迷宮での冒険を経た後になっても、コルキスの王女メーデイアが義母であったり、その魔術と戦うなど、ミーノース王やアリアドネーを含め、広い範囲の多数の人物と関わりを持っている。

テーセウスの生涯以上に華麗というか、夥しい人物が関係し、また様々な重要事件に参加するヘーラクレースの物語もまた英雄の結集する神話とも言える。彼が課された十二の難題の物語だけでも十分に複雑であるが、ヘーラクレースは「アルゴナウタイ」の一員でもある。更に、アポロドーロスによると、ゼウスの王権が確立した後に起こったとされるギガース(巨人)たちとの戦いに彼も参加している[84]。また、オルペウス教の断片的な資料では、原初にクロノス Khronos(時)別名ヘーラクレースが出現したという記述がある[85]。これが英雄ヘーラクレースかどうか分からないが、無関係とも言えない。

ギリシア中から英雄が集結して冒険に出発するという話は、イアーソーンを船長とするコルキスの金羊毛皮をめぐる「アルゴナウタイ」の物語がそうであり、ここではヘーラクレースやオルペウスなども参加している。

また、アドラストスを総帥とする「テーバイ攻めの七将」の神話やその後日談でもある、七将の息子たちの活躍も、英雄たちが結集した物語である。メレアグロスの猪退治の伝承が潤色され、拡大した規模で語られるようになった「カリュドーンの猪狩り」の神話もまた、メレアグロスを中心に、カストールとポリュデウケースの兄弟、テーセウス、イアーソーン、ペーレウスとテラモーン、そしてアタランテーなども参加した英雄の結集物語である。
ワンド エリア ショール 二十世紀 スタス テーブ アニマロジ マクロレ オイスタ ライスワン キック フィー カウツギ バンダナ ディージ オクラ テランセラ タヒボ リーフ 夜汽車 カウチ ふたり星 ユリ最適 時空ド ミリタリー サギソウ トライプ ドーベ メリル プレタク チューブ カムカエ ラッター ソーサー ラクト バック 朝日が昇る ジプサム フェロモア ション デュアル ウォマ フラッシュ ルコア サイホン シンク タイガ デキャンタ ディスコン テーピング

トロイア戦争
ギリシア神話上で、もっとも古く、もっとも重層的に伝承や神話や物語が蓄積されているのは、「トロイア戦争」をめぐる物語である。古典ギリシアの文学史にあって、紀元前9世紀ないし8世紀に、突如として完成された形で、ホメーロスの二大叙事詩、すなわち『イーリアス』と『オデュッセイア』が出現する。詳細な研究の結果、これらの物語は突如出現したのではなく、その前史ともいうべき過程が存在したことが分かっている[86]。

トロイア戦争をめぐっては、その前提となったパリスの審判の物語や、ギリシアとトロイエのあいだの交渉、アカイア軍の出陣、そして長期に渡る戦争の経過などが知られている。『イーリアス』は十年に及ぶ戦争のなかのある時点を切り出し、劇的に、アキレウスの怒りと、代理で出陣したパトロクロスの戦死、ヘクトールとの闘い、そして彼の死と、その葬送のための厳粛な静けさで物語が閉じる。他方、『オデュッセイア』では、戦争の終結後、帰国しようとしたオデュッセウスが嵐に出会い、様々な苦難を経て故郷へと帰る物語が記されている。

トロイア戦争の経過の全貌はどのようなものであったのか、トロイエ陥落のための「木馬の計略」の話などは、断片的な物語としては伝わっていたが、完全な形のものは今日伝存していない。しかし、この神話あるいは歴史的な伝承が、大きな物語圏を築いていたことは今日知られている。

2009年02月22日

鋼の錬金術師

錬金術が存在する世界を舞台としたハイ・ファンタジー漫画。

時代設定は大陸暦20世紀初頭、ヨーロッパを思わせる大陸が物語の舞台となっている。
マッチョ シスター シャンソン ミズバシ ストック オタワ ビピンセット モカシ クアヘン ランプ ジョー たけのこ ハットピン スコー どひ ノーサンキュ ケース ブイカッタ バウハ テイクオフ ジェム デグレー バラモン ライト コモデ ダイナモ いえごん ミドル 陣の風 タブロイド キシレン オー ラテン レディ ムートン クオンツ パペット ユーレカ ホーム ターフビ ジュゴン オフショ パリジャ オフラ ブランド 学園祭 プロッター チャマ ハンドマッ バール

初期から人間の命の重さといった重いテーマを扱いながらも、少年漫画としてコミカルなギャグシーンや躍動感溢れるアクションシーンもふんだんに取り入れており、独特のスチームパンクを意識した世界観や暗くなりすぎないストーリー展開に評価が高く、主要作品を次々と失って低迷していた『月刊少年ガンガン』の売り上げ部数増加に貢献する。

公式でもよく用いられる略称の「ハガレン」は「はがねのれん金術師」より。また、外国語版タイトルである「Fullmetal Alchemist」の頭文字を取って「FA」と呼ばれることもある。

幼き日に最愛の母親、トリシャ・エルリックを亡くした兄・エドワードと弟・アルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術における最大の禁忌、人体錬成を行う。しかし錬成は失敗し、エドワードは左脚を、アルフォンスは自らの身体全てを失ってしまう。弟を失ったエドワードは自身の右腕を代価として、アルフォンスの「魂だけ」を錬成することにかろうじて成功したが、自分達の愚かさに気づく。その後エドワードは自ら失った右腕と左脚に機械鎧(オートメイル)を装着し、一時的に手足を取り戻す。

12歳となったエドワードは、国家錬金術師となり二つ名「鋼」を授けられ、アルフォンスと共に元の体に戻る為、絶大な力をもつ賢者の石を探す旅に出る。しかし、旅には数々の試練がエルリック兄弟を待っていた。人造人間(ホムンクルス)や「傷の男(スカー)」など、多くの強敵が現れる中、兄弟は絆を深めながら元の体に戻る方法を探す。

エドワード・エルリック - 主人公。通称エド。
アルフォンス・エルリック - 準主人公。エドの弟。通称アル。モデルはガサラキの古代ロボット。
鋼の錬金術師の主要な登場人物 - ウィンリィ・ロックベルやロイ・マスタング、スカー、ホムンクルス達など主要人物とそれに関わる人物の解説。
鋼の錬金術師の登場人物一覧 - 上記以外の人物達の解説。
錬金術
物語の世界において、発展した技術及び学問。物質の構成や形を変えて別の物に作り変える技術とそれに伴う理論体系を扱う学問である。科学的であるかのような用語も登場するが、作者自身、コミックス1巻の袖で「こんな錬金術があるかい」とコメントしている通り、現実における錬金術とは一部の用語が共通する以外は全く関係がなく、むしろ魔法に近い。
まず基本的に錬金術を行使するには錬成陣と呼ばれる魔法陣のような物が必要である(詳しくは「錬成陣」の項を参照)。これにエネルギーを流すことによって術が発動する。このように魔法に近い面もあるが、いくつか制限があることも特徴である。その基本は等価交換であり、無から物質を作り出したり、性質の違う物を作り出すことは不可能(詳しくは「等価交換」の項を参照)。そのため、必ず原材料となる物が必要であり、その物質の構成元素や特性を理解し、物質を分解、そして再構築するという3つの段階を経て完了する。ただし、構築式に誤りがあったり、対価以上の物を錬成しようとすると失敗し、時にリバウンドと呼ばれる現象が起きる。リバウンドが起きると術者に多大なダメージを及ぼす。
この仕組みは高度な理論に基づいており、学べば誰でも使えるという物ではない。さらに、仮に使えても術者の力量に寄る面が大きく、高度な術式を使える者は多くない。また、金属分野や生命分野、炎や水といった自然現象的な物まで多岐多様な分野があり、登場する錬金術師たちは基本的に得意分野を持ち、それぞれ固有の錬金術を持っていることが多い。
錬金術におけるメカニズムは完全に解明されているとは言い難く、特に錬金術を行う際のエネルギーはどこから来るかという点が非常に曖昧である。原作の世界では地殻変動のエネルギーを利用しているという説が定説であり、「東の賢者」なる者によって理論が確立したとされている。しかしながら、エンヴィーやシン国人の発言、しいては錬丹術の見地などから非常に疑わしく、この先、物語の核心の一つとなる可能性が高い。
技術研究に限界は無いが、禁忌と呼ばれる研究分野や国家錬金術師に課せられる3つの禁止行為などがある(詳しくは「国家錬金術師」の項を参照)。なお一般の錬金術師は、自身の研究が盗作、乱用されるのを防ぐため、研究内容を暗号化している者も少なくない。作中で判明しているのは、エドワードの「旅行記」、マスタングの「女性とのデート日記」、マルコーの「料理レシピ」である。また、スカーの兄が残した研究書もアルフォンスたちの機転でようやく解読できた程難解に作られていた。
錬丹術
シン国で発展し、医療方面に特化した錬金術。研究自体は古来より存在していたが迷信に近く(現実世界における錬丹術に近い)、今日の発展は数百年前にシン国にやってきた「西の賢者」が錬金術の技術を伝えることによってもたらされた。もともと同一の基礎理論からなりたっている為、等価交換の原則や錬成陣を必要とするなど、基本的に錬金術と同じである。ただし、その錬成の際に必要なエネルギー源は、大地や生物の内にある気の流れ(大地の場合には「龍脈」とも呼ばれる)を利用しているという点が大きく異なる。これを利用するとアメストリスの錬金術には無い、遠隔錬成も可能。ただし、気の流れが絶った場所は不可能であり、錬金術同様、失った腕などは復元することはできない。
等価交換
錬金術における最も根本的な原理。特に「無から有は作れない」という点は錬金術に関わらず思想信条として出てくる場合もある。大きく以下の2つに集約される。
質量保存の法則
原材料と錬成の生成物の質量は同じでなければならない。故に無から有は作れない。
自然摂理の法則
原材料と錬成の生成物は同質の物質でなければならない。例えば、水から石を作り出すことはできないなど。作中では、化学元素も登場しているが、四大元素や三原質なども理論体系として存在しているために、ボタ石を金に錬成してしまうなども可能で、現実の科学とは全く異なることに注意が必要である。
錬成陣
錬金術、錬丹術を行うために必要なサークルで、魔法陣に近い。円形が基本であり、これは力の循環と時間の循環を示す。これに構築式を組み立てることで初めて錬成陣として機能する。
錬成陣は錬金術師たちのいわば研究成果であり、絵や文字が記述されていたり、あるいは複数の陣を組み合わせたものなど多種多様で、例え同じ効果を持つ陣であっても違いがある。特に高度な錬金術師ほど、簡潔な錬成陣で複雑な錬成が可能。また、錬成陣の用意も、使うたびに記述する者や、あらかじめ装具に描き込んでいる者など様々である。
例外としてエルリック兄弟やイズミのように「真理」を見たことによって、錬成陣無しで錬金術を行える者もいる。この場合、両手を胸の前で合わせる独特のモーションを行うが、これは自らが構築式を兼ね、かつ手を合わせることで円形となり、錬成陣に見立てている。また、賢者の石を持つ場合も、石自体が莫大なエネルギーと構築式を内蔵していることにより、錬成陣が不要でありかつノーモーションである。
人体錬成
人間またはその一部を錬成する錬金術。人造人間も含まれる。未だ成功例が無いと言われる未知の錬金術であり、錬成その物が禁忌として扱われている。国家錬金術師に課せられる制限「人を造るべからず」にも抵触するが、これは「人間と生物を代償にする錬成」も含まれ(いわゆる合成獣。詳しくは合成獣の項を参照)、厳密に言えば「人体錬成」その物は、人体を構成する元素や物質を元に錬成を行うことを指す。また表の世界では、特に死者の復活を目的とした人体錬成を指すことが多い。
錬金術において、人間は肉体・魂・精神の3つから成るとされており、これらを錬成できれば母胎に頼らず人間を生み出せるという理屈である。しかし、実際には構築式が複雑になるために研究自体が非常に高度であり、仮に一定の成果を得て人体錬成を行っても確実にリバウンドが起こる(理由は後述)。リバウンドが起こった場合には、真理の扉に飛ばされ、通行料として術者の身体の一部ないし全部を奪われる(詳しくは真理の扉の項を参照)。ただし、肉体・魂・精神のうち、どれか1つだけなら錬成に成功した例がある。
存在しない物を錬成することは原理上不可能であり、そのため、既に存在しない死者や身体の一部を錬成することは始めから不可能である。そのために、どのような構築式を持ってしても錬金術の範囲をオーバーするためにリバウンドが発生する。逆に言えば、存在さえしていれば復活させられる可能性を持っており、賢者の石による身体の復活を諦めたエルリック兄弟は、その方面で研究を続けている。事実、肉体・魂・精神が揃っている正常な人体を代価として、一度分解し、同じ物を再構築する分には原理上は可能であるし、作中でも成功している。
人造人間に関しては、「父」が錬成に成功している(詳しくはホムンクルスの項を参照)。
人造人間(ホムンクルス)
錬金術によって生み出された人造人間。現実の錬金術におけるホムンクルスの設定も登場するが、作中に登場する7つの大罪に関した名を持つホムンクルス達はこの作品オリジナルの設定であり、ここではそれについて説明する。
全部で7人おり、色欲(ラスト)、暴食(グラトニー)、嫉妬(エンヴィー)、強欲(グリード)、怠惰(スロウス)、傲慢(プライド)、憤怒(ラース)と言う各人が七つの大罪から付けられた名を与えられている。欠員が出た場合には可能なら新たに補充される。外見的特徴としては、肉体の一部にウロボロスの印を持ち、そして黒ずくめの服に背中から基盤のような模様が伸びているのが共通(一部例外あり)。そして、各々がそれぞれ固有の特殊能力を備えている。
「父」から生み出される賢者の石を核とする存在で、石はそれぞれに七つの大罪を冠した「父」の魂という面を持ち、生み出されたホムンクルスは、その与えられた名(業)に関係する性格、行動原理を持つ。また、賢者の石内の魂の数だけ命があり、殺されても再生する。賢者の石を直接破壊された場合には、エンヴィーの場合は真の姿に戻った。さらに、(人間ベースでない場合に)その黒服も身体の一部であり、傷つくと再生する。
生まれてから既に完成した人格、豊富な知識を備え、創造主への愛情として基本的に「父」のために行動する。ただし、グリードのように、与えられた業に忠実であるがために離反するものもいる。また、ホムンクルスを優れた存在と見なし、人間に対して優越感を持っていることも特徴。
ホムンクルスの製造方法は作中で示された物に関しては大きく2つに分かれ、基本的には「父」が自らの体内で造り出すパターンと、賢者の石を生身の人間に注入して造り出すパターンがある。後者のような人間ベースのホムンクルスは、優れた身体能力や固有能力を問題なく有しているが、命のストックはなく人間同様に成長・老化していき、特にラースに関しては老化による身体能力の衰えがみられる。また、ホムンクルスの特徴の一つである基盤模様がない。ただ、多くの人間は賢者の石が注入されるとその高エネルギーに耐えられずに死んでしまうため、稀な存在である。
生体錬成
人体の構造を理解し、損傷箇所を錬成によって治癒する錬金術。「医療錬金術」とも呼ばれる高度な分野。
人体錬成や合成獣と重複する部分もあるが、こちらは禁止行為にはなっていない。
合成獣(キメラ)
2種類以上の生物を対価に錬成し、合成された生物。錬金術の分野では合成獣理論などと呼ばれることがある。
生体錬成と同じく禁忌でも「人を造るべからず」に違反するわけでもないが、原理上、人間を対価にすることも可能であり、その場合には「人を造るべからず」に抵触する。しかしながら、ホムンクルス達の下、アメストリスでは密かに研究が行われ、かなりの発展を遂げている。人間と動物を合成した合成獣人間も存在し、一部の合成獣人間は合成した動物の特徴と能力が現れた怪人体へと変身できる。
賢者の石
「等価交換」の原則などを無視して錬成が可能になる幻の術法増幅器。使用する場合には錬成陣すら不要となる。また、その形状も石(固体)とは限らず、「大エリクシル」「第五実体」など、様々な別称が存在する(赤色なのは共通)。基本的な設定は一般的な賢者の石の設定に準じている。
その正体は複数の生きた人間を対価に錬成される、魂が凝縮された高密度のエネルギー体。本物は壊れることの無い完全な物質とされる。10人程度でも作製できるが、その場合などは不完全であり、一定以上に使えば簡単に壊れてしまう。作中、不完全・未完成・類似品など多くが登場するが本物と呼べるのは、「父」がクセルクセス全土を使って錬成した物だけである。ホムンクルスの核として使われている石も不完全なものである。
錬成には、円と五角形を組み合わせた錬成陣を用い、より大きな錬成陣を用いる際には単純に対価となる人間を円の中にいれるだけではなく、いくつかの交点で多くの人の死が必要となる。

アメストリス国
国家錬金術師
アメストリスの国家資格、及びその資格を持つ錬金術師。国より多大な支援を受けることが可能となるが、様々な義務も負う。現在までの資格収得者の総計は200人程だが、後述する理由により現在も資格を保有している者はずっと少ないと思われる。
大総統府直属の機関によって管理され、その地位は軍部の少佐にも相当する。国家錬金術師になれば、その証である二つ名と銀時計(大総統紋章に六芒星をあしらったもの。身分証明になり、各種特権を享受する際にも必要)が与えられ、以下のような様々な特権を国家より与えられる。
年間数千万センズの研究費の支給
各種、特殊文献の閲覧許可
鉄道や国が経営するホテルなどの国家施設を優先的に利用が可能
軍部少佐相当官の地位
(国家錬金術師である事とは別に軍に所属しており、中佐以上の地位を得ていれば、この限りではない)
ただし、国家錬金術師資格試験という厳しい試験(筆記・精神鑑定・実技)を合格しなければ得られない超難関の資格であり、さらに合格しても1年毎の査定(研究成果のレポートと実技。軍に所属するものは日々の軍務・戦功などを評価。)に合格しなければ資格を剥奪されるという厳しい内容である。さらに以下のような三大制限が課せられる。
人を造るべからず
一般に禁忌に準じた項目と認識されているが、実情は戦闘に優れた人間を造り出すことで私設軍隊を持ち、国を脅かさないようにするため。軍部で密かに研究され、特に人と獣の合成獣において一定の成果を得ている。
金を造るべからず
貨幣価値の暴落によるインフレなど、経済混乱を引き起こさないようにするため。金だけではなく、貴金も含まれる。
軍に忠誠を誓うべし
(軍部によって与えられる資格かつ少佐相当官の地位を持つため当然とも言えるが)正式な軍人になる訳ではないが、実質的な軍属となる。非常事態には軍に召集され、人間兵器として戦場に立つという義務も含む。イシュヴァール内戦に参加して資格を返上した者もいる。
また、必然的にその研究は軍のために使われるので、錬金術師の指針である「錬金術師よ大衆のためにあれ」に反し、一般人には「軍の狗」と蔑まれることもある。
国しいては軍部にとって有益な錬金術師を確保するため、ブラッドレイによって創設される。ただし、実際には、ホムンクルス達の目的のために、優秀な錬金術師を把握しておくという意味を持ち、その最終選定はプライドとブラッドレイの相談によって決まる。
軍部(アメストリス国軍)
大総統を頂点とするアメストリスの軍隊。アメストリスは軍部が議会・裁判所を掌握し軍政を敷いているため、トップの大総統府はアメストリスの事実上の政府である。それ故に、その長である大総統の地位は国家元首に等しく、国権を一手に保有する独裁者である。
組織形態として、中央(セントラル)に本部を持ち、東西南北にそれぞれ司令部を置いて国の防衛に当たっている。また、警察権も憲兵として軍部が持ち、憲兵司令部が各地方司令部と同列に扱われている(ただし、一般の憲兵は軍の下位組織の扱いである)。また、重要拠点においてはブリッグズ要塞のように、地方司令部より独立していると思われるような形態を持つ。そして、それらを全て束ねる軍の最高機関として大総統府が存在する。士官学校や国の各錬金術師機関も大総統府直属の扱いとなっている。
軍の階級は順に、大総統/将官(大中少准)/佐官(大中少)/尉官(大中少)/准士官(准)/下士官(曹長・軍曹・伍長)となっている。各組織の総司令官は将官クラスの階級が担う。東方司令部のグラマン中将のように、各部署にある程度の裁量権を認めているところもあれば、ブリッグズ要塞のオリヴィエ少将のように司令官を頂点とする徹底したトップダウン的な形態を成すものもあり、組織の形状については各支部の司令官に任されているようである。また、イシュヴァール戦でキンブリーが「自らの意思で軍服を着た」と言っていることから、兵士の徴募制度は志願制のようである。
物語の舞台は産業革命期をモデルとしているが、軍が使う武器には主に第二次世界大戦後期のドイツ軍やベトナム戦争初期のアメリカ軍をモデルにしたと思われる物が登場する。また、主力といえる程ではないが戦車なども登場し、それに対して航空兵力は飛行機が発明されていないために存在せず、気球での写真偵察が細々と行われているのみである。
軍装は青色を基調とする。一般憲兵は黒色であるが、憲兵司令部に務める士官クラスの軍人は青色(腕章を着用)である。また、地域によって微妙な差異が見られる。
アメストリス国そのものがホムンクルス達の目的に沿って建国され、現在の国家体制もホムンクルス(ラース)であるブラッドレイによって、軍事国家化、より中央集権的な体制へと編成したものである。また同時に軍事力の強化と対外侵略を繰り返して領土を拡大した経緯がある。現在は隣国と小競り合いが絶えないとはいえ、対外的には比較的安定しており、軍部の主な役割は国内の治安維持となっている。
軍上層部はホムンクルス達の策略に咬んでいるとはいえ、ほとんどの軍人は国の為に働いている。軍部の横暴・不正とそれに対する国民の不満が時折描写されるものの、総じて国民はその国政を受け入れている。
イシュヴァールの内乱/イシュヴァール殲滅戦
物語が始まる13年前(1901年)にイシュヴァール地方で起こったイシュヴァール人による内乱。ある軍将校が、イシュヴァール人の少女を撃ち殺した事件が発端とされる。
当初、軍部は通常の内乱鎮圧と同じ扱いで対処していたが、1人でアメストリス兵10人に匹敵すると言われる精強なイシュヴァラ教の武僧や、アメストリスの弱小化を狙う隣国アエルゴによる秘密裏の支援等で非常に長引き、その結果、1908年に国家錬金術師を投入しての殲滅戦へと移る。最終的にイシュヴァール全土は完全に軍の管理下に置かれる。
その目的においてイシュヴァール人の全滅が目的であるものの、一部は逃げ出すことに成功しており、アメストリス各地でスラムを形成したり、遺跡や山間部に隠れ住んでいる。また、内乱中は軍服用の羊毛の産地ということで、リゼンブールがテロの被害を受けており、イシュヴァール地方外にも広がりがあった。
ウィンリィの両親の死亡や「傷の男」の復讐、殲滅戦にまつわる軍部や国家錬金術師の話、またホムンクルスの目的など、時系列的には過去の話だが、物語に対する影響力が大きい出来事である。
国土錬成陣
アメストリス国の地下、トンネルによって構成されている巨大な賢者の石の錬成陣。
ホムンクルス達が建国と同時に作り始めた物で、むしろ国土錬成陣を作るためにアメストリスを建国したと言っても過言ではない。トンネル自体はプライドとスロウスが管轄し、他のホムンクルス達が戦争や内乱を起こして賢者の石の錬成陣で必要な大量の人の死を巧みに用意していた。
ブリッグズ編にて、スロウスがついにトンネルを完成させ、最後の交点での大量の死もプライドの命令を受けたキンブリーによって用意され、錬成陣は完成してしまう。しかし、それを発動させるには「約束の日」を待つ必要があるらしい。
センズ
アメストリスの通貨。1センズあたり現実世界における1円とほぼ同じ価値。
大陸暦
アメストリスで(しいては物語で)使われている紀年法。物語開始時点で1914年。この作品が産業革命期をモチーフにしているという点で見ると、おおよそ西暦に対応している。

2009年02月05日

ギース・ハワード (Geese Howard)

『餓狼伝説』シリーズ、ひいてはSNK対戦格闘ゲームを代表する悪役であり、初代『餓狼伝説』(以下『餓狼』と表記)及び『リアルバウト餓狼伝説』(以下『RB』と表記)、『餓狼伝説 WILD AMBITION』(以下『WA』と表記)でボスキャラクターを務める。「ハワード・コネクション」の総帥であり、サウスタウンの支配者。金髪で183cmの長身と、鋭い目付き、圧倒的な悪の風格と威容を備えている。『餓狼』シリーズでの彼のステージの背景には仏像や甲冑などの日本の美術品が置かれているが、これは「日本が好き」というギースのキャラ設定に基づいている[1]。
アマウ クチュール カートゥ ヌクレア ロデックス シフォン サーチ気球 ぎおん ミルキー バルコニー シェア クロモジ ジアス ゲードル じょうそう ドキュメ サクラソウ ハーフ デニム フォトジ ちとせ モンター ローブ レモン パラオ キッチュ マンノ ソテツ 江戸一 フェデ バンデージ スムーズ テレオ ドット ヤマブ チューニン オーダー バックミラ ニョリータ ネベ幸 ボール ニビル ギアシフト がかい あかぼり ビューロ ビロウ バンカ ユーラトム シーディー

初代『餓狼』は勧善懲悪の物語であったため、「わかりやすい悪」を基本コンセプトに作られた。第一稿はスーツ姿であったが、もっと見た目にインパクトが欲しいということで、胴着に袴という古武術スタイルに決定された。

初代『餓狼』で敗北して、居城であるギースタワーから転落して死亡したかと思われたが、『餓狼伝説スペシャル』(以下『餓狼SP』と表記)で復活を果たす。ちなみにこの作品は、後の『KOF』のようなお祭り的なもので公式ストーリーが存在せず、時系列上でのギースの復活は『餓狼伝説3』(以下『餓狼3』と表記)である。なお、『餓狼SP』にてヴォルフガング・クラウザーと異母兄弟の関係にあることが明らかになった。だが、ギースもクラウザーも、お互いの存在は認めておらず、反目し合っている。

息子にロック・ハワードがいるが、家庭を顧みようとせず、妻のメアリーが危篤状態に陥った際に当時7歳だったロックに助けを求められた際には、冷酷にも追い返した。ギースにとってメアリーは装飾品でしかなかったようである。メアリーが他界した際も憐みの情を一切見せず、ロックに恨まれることになる。また、ごく一部の者を除いてギースに息子がいることを知らなかった。表面上は何とも思ってないように見えるが、真情は不明である。

『餓狼伝説2(以下『餓狼2』と表記)』で部下のビリー・カーンをクラウザーに接近させ、彼の持つ秘伝書「鳳凰の巻」を簒奪する。この秘伝書は秘孔の奥義を記しており、ギースタワー転落の負傷から回復するために必要だったものと思われる。ストーリー上では『餓狼伝説3』で復活、最後の秘伝書を手に入れる。その後『RB』のテリーおよびアンディのエンディングでは、攻撃を受けてギースタワーから転落する。直後に手を差し伸べられるが、ギースはそれを拒んで高笑いしながら落下していった。その後『RBS』にて、ゲーム中に条件を満たすと、悪夢(ナイトメア・ギース)として登場を果たす(足元からオーラが吹き上がっている)。『餓狼MOW』のオープニングデモからも分かる通り、史実では『RB』で死亡している。『RB2』での登場は秦の秘伝書が見せた幻ということになっており、その様子はエンディングでも見ることができる。

テリーたちの養父ジェフとは、ともにタン・フー・ルーの下で八極正拳を修行した間柄であるが、己の野望のために、邪魔者であったジェフ・ボガードを自らの手で殺害、テリーたちが復讐に身を捧げる引き金となった(ちなみにジェフとギースが親友だったという設定は、『ボンボン餓狼』での設定である)。この際、秘伝書の一巻「八極正拳奥義書」を奪った。

サウスタウンを訪れた古武術の達人・周防辰巳(ブルー・マリーの祖父)の下で古武術を学ぶ。そして学んだ古武術でもって、周防を殺害した。

『餓狼』以外での出演
初代『龍虎の拳』のSFC版の追加エンディングの中で、タクマがギースの名前を出している。また、『餓狼』より過去の話となる『龍虎の拳2』(以下『龍虎2』と表記)では、格闘大会「キング・オブ・ザ・ファイターズ」を主催した黒幕であり、ゲーム中にある条件を満たすと隠しボスとして登場する(通常ではオープニングデモで後姿を見せるのみ)。『龍虎2』のギースは26歳で、長髪に洋装姿である。サウスタウンを影で牛耳るある組織の幹部・Mr.ビッグとは同僚であり、対立関係にあった。ビッグは、組織内で頭角を現してきたギースを目障りに思っていた。隠しボスとして姿を現した際の対話デモで、ギースはビッグに対して「サウスタウンは自分の街」や「お前には消えてもらう」と言い放っていることから、自らの手でビッグを葬り去るつもりではあったようである。極限流空手一門と出会ったことをきっかけに日本に興味を持ち、来日する。ギースに勝っても逃亡デモが流れるのみで、ビッグ以外のキャラクターはエンディングが変わることがない。逃亡デモ中の飛行機の中で「日本でさらなる修行を積み、最強の男になる私に恐れるものはない」と発言する。

『KOF』シリーズでは「『RB』の後もギースが生きていた」ということになっていると誤解されやすいが、『'96』の餓狼チームストーリーで語られているのは『餓狼伝説』か『餓狼伝説3』での出来事であり、『RB』のことではない。実はギースが『RB』で死亡することを『KOF』開発チームが知らなかったためであり、実際に『RB』のポスターのキャッチフレーズの「さらば、ギース」を見たときは“開発室の時間が止まった”とネオジオフリーク(当時)のインタビューなどで語っている。なお、『餓狼』スタッフは『RB』完成後に『KOF』スタッフから「実はギースをボスチームとしてKOFに出場させたいんだけど・・・」と聞かされた時、『ぜひお願いします!』とか『いやぁ、お祭りだからノープロブレムでしょう』と快諾して、ギースのグラフィックをチェックまで申し出た。しかし、『RB』がギースのゲーム登場最終作と捕らえていたファンも多く、一部で物議を醸した。『'96』以外にも、プレイステーション2版の『KOF 2002』や、お祭り作品である『KOF'98 ULTIMATE MATCH』(以下『'98UM』)にも登場している。

『KOF MAXIMUM IMPACT』(以下『IM』と表記)シリーズでは『餓狼』シリーズ同様に死亡しているようで姿を見せないが、『MAXIMUM IMPACT 2』以降の作品ではナイトメア・ギースとして復活している。

『CAPCOM VS. SNK 2』ではロックとの初の親子対決が実現して、専用の掛け合いもある。また、本作はチーム制であるため、親子タッグも可能である。その後、『ネオジオバトルコロシアム』や『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズでも親子共演を果たしている。

ロック以外の『CAPCOM VS. SNK 2』登場キャラクターでは、チャン・コーハンに対しては無法者として格の差を見せつけ、ユンとヤンに対しては「秦崇雷と秦崇秀と同等だ」と評している。

天獅子悦也の『ギース・ハワード外伝』では16歳のギースが出てくる。しかし、事実上の天獅子のオリジナルキャラクターのため、ロックと顔が似ていない。

悪のカリスマ
『餓狼』『餓狼SP』におけるその動き、生瀬勝久の迫真の演技とその声、ステージ演出とBGM、「当て身投げ」という技(後述)の目新しさがブレイクして、一躍人気キャラクターとなった[2]。生瀬の出演はこの1作限りであったが、濃い裏設定も人気を博し、今なお「悪のカリスマ」を備えたボスとして、制作チーム自らが「彼以上の悪役を作るのは難しい」と認めており、格闘ゲームのキャラクターで彼に匹敵する存在は稀である。タイトルの「餓えた狼」とは、当初テリーら主人公を指していたが、シリーズを重ねるうちに、ギースを指すようになり、いつしかタイトル・ロールにまで上り詰めた。

彼の名前のスペル「Geese」は「ガチョウ(goose)」の複数形である。

ゲーム上の特徴
初代『餓狼』では、プレイヤーが対戦相手を1人打ち破る度に彼のデモが入る。最初の内は余裕を見せているが、面が進む度に冷静さを欠く演出になる。また、テリーかアンディのいずれかを使用していると、その素性を部下に調べさせた際、ジェフに息子がいることが分かって驚愕する。ビリーを倒したあとの優勝デモにてプレイヤーを部下に拉致させ、最終ボスとして姿を現し、自分で決着をつけるために戦いに突入する。

地を這う飛び道具の「烈風拳」は技の発生がとにかく早く、テリーたちの飛び道具と違って画面端まで飛んでいく。通常技では、蹴り技のリーチが長く、ギースに空中戦を挑んでもまず落とされる。他に、「当て身投げ」と呼ばれる、相手の攻撃を受け止めてそのまま投げてしまう技を使う。通常技だけでなく、「バーンナックル」などの必殺技も受け止めて投げており、鮮烈な印象と強烈な強さを見せ付けた。

格闘ゲーム史上においてこのような性質の技を使ったのは、このギースが初めてであった。ここでいう「当て身」というのは打撃技のことであり、相手の”当て身”を裁いたり受け止めて”投げ”て反撃という古武術や柔術をイメージした技であったが、ギースが使うこの技の印象が強かったために、プレイヤー間では他のゲーム・別のキャラクターであっても、”相手の攻撃を読んで仕掛けておくカウンター専門の技”という性質の技を総じて「当て身技」もしくは「当て身」と呼ぶようになり、後にはゲーム用語として確立したものとなる。

当て身投げは、成功すれば必殺技であってもギース本体はダメージを受けず、相手に一方的にダメージを与えることが可能な技である。だが、その性質上、相手が攻撃をしてこなければ技が成立せず、長時間隙を晒すだけの行為になるため、決めるには相手の動きやクセの見極めが要求される。

(初代『餓狼』を除いて)ギースのジャンプは緩慢である分、相手に反応されやすいが、通常技を始め、技のリーチが全体的に長いものが多い。接近戦では、連発可能で隙の少ない弱攻撃で相手を固め、遠距離では「烈風拳」で牽制し、飛んできた相手の攻撃を当て身投げで捕えることもできる。自分の体を複数の気の柱で包み込む「レイジングストーム」は、コマンドが複雑だが、技が成立すれば大きな強さを発揮する。『餓狼3』では、「ダブル烈風拳」の性能が上がり、飛び道具の撃ち合いでも負けにくくなったほか、当て身投げの威力も上がった。

『'96』では、他のキャラクターの例に漏れず、「烈風拳」が飛ばなくなっただけなく、技の隙も増大し(「ダブル烈風拳」の隙はさらに顕著)、『KOF』独特の操作感も手伝うため、『餓狼』シリーズと同じ感覚でギースを操作することはできない。だた、小・中ジャンプからの強パンチを連続して出していくだけで、強力な連続技を狙うことが可能である。

『RB』では、「レイジングストーム」の攻撃判定がより大きくなっただけでなく、スウェーライン上の相手にも当たるようになり、大幅に性能が上がった。『RBS』では、最終ボスであるクラウザーを倒した際に条件を満たしていると、隠しボスとして姿を現し、プレイヤーに闘いを挑んでくる。CPU専用キャラクターということもあり、前作以上に長いリーチの通常技と非常に高い攻撃力を持ち、ガード不能の「ダブル疾風拳」や突進技の「邪影拳」をはじめ、動作が高速かつ隙も少ない数々の強力な技で迫ってくる。このギースはネオジオ版およびネオジオCD版では隠しコマンドを入力することで使用可能であり、セガサターン版およびプレイステーション版『リアルバウト餓狼伝説スペシャル DOMINATED MIND』では最初から使用可能となっている。『RB2』では、ついに下段攻撃をも当て身投げで取ることができるようになった。

当時26歳で、隠しボスとして登場している『龍虎2』では、隠し必殺技(このゲーム独自の呼び名で、超必殺技を凌駕する技)こそ持たないが、通常技の判定はほとんどが有利なものになっている(特に蹴り技は、威力の高さや隙の少なさに優れる)。必殺技は気力の関係で威力こそ落ちるが、技の性能自体は気力が充実した時に使用したものと変わらないなど、他のキャラクターに比べて大きく優遇されており、その高性能な技を駆使してプレイヤーを圧倒してくる。それゆえネオジオ版では使用不可だが、SFC版では隠しコマンドを入力することで、対戦モードでのみ使用可能。相手に突進して乱舞攻撃を決める「デッドリーレイブ」は本作で初披露しており、『RB』以降、コマンドを順序良く入力していく技として追加された。息子のロックもこの技を受け継いでいる。

技の解説

特殊技
燕返し
避け攻撃。掌を下から掬い上げる。攻撃判定は見た目よりも大きく、突進技の迎撃や対空にも使用可能。『餓狼3』では、食らった相手をダウンさせる。
暗夜光突き
『餓狼3』でのクイックスウェー攻撃。片側に体を寄せてから前方に掌底で攻撃する。
不動活殺裏拳
踏み込んで裏拳を繰り出す。『餓狼SP』では、手前ラインで出すライン飛ばし攻撃で(『餓狼SP』での技名は「不動殺活裏拳」となっている。ギースの通常技の中にも「殺活」と付くものがあるが、『餓狼3』以降は「活殺」となっている)で、奥ラインでの技名は「秘中竜巻打ち」となる。また、『餓狼3』『RB』では手前のラインの相手に対する対オーバースウェー攻撃で、体を捻って裏拳を出すもので、技のリーチは若干短くなる(奥ラインの相手に対する対オーバースウェー攻撃は「秘中竜巻打ち」)。『KOF』シリーズでは地上ふっ飛ばし攻撃の動作として使われている。
雷光回し蹴り
足を浮かせて前に滑るように移動しながらの回し蹴り。『餓狼SP』『餓狼3』におけるギースの遠距離立ち強キックだが、『餓狼3』以降は通常技の他に特殊技としても存在する。喰らった相手を奥ラインに飛ばす。『KOF』シリーズでは空中ふっ飛ばし攻撃の動作として使われている。
『餓狼SP』では「電光回し蹴り」であり、急所の「電光」を蹴るという意味があった。
昇天明星打ち
上方に掌底を打ち出す。『餓狼3』までのギースのしゃがみ強パンチで、『RB』シリーズでは特殊技扱い。

コンビネーションアーツ
『餓狼3』でのギースのコンビネーションアーツは、左右で掌底を叩き込む「武者水月付き突き」と、遠距離限定で、「雷光回し蹴り」の後に立ち弱キック「秘中蹴り」を出して終わる「雷撃脚」の2つのみ。前者は、強パンチを連打することで出せる5連攻撃だが、大半の相手には全段ヒットせず、技が途中で終わることが多い。後者は、2撃目の蹴り技の威力の高さが爪の垢ほどであり、双方とも実用性は低い。

投げ技
虎殺掌
相手の首を片手で掴み高く持ち上げてから首を締め上げ、とどめに気を込めた掌底で吹き飛ばす。『餓狼3』からコマンドが変更された。
虎殺投げ
相手を片手で掴んで吊るし上げてから後方に叩きつける。『餓狼3』では両手で持ち上げ、投げる際に強パンチボタンを連打すると、連携技の「絶命人中打ち」に派生する。『餓狼3』からコマンドが変更され、『RBS』では削除された。
絶命人中打ち
『餓狼3』『RB』での、「虎殺投げ」から派生する連携技。鼻と上唇の間(人体急所の1つである「人中」)に掌底を連続で打ち込む。
裏雲隠し
相手の首に腕をかけて後方に引き倒す。投げる際に強パンチボタンを連打すると、連携技の「絶命必中絞め」に派生する。
絶命必中絞め
相手の首に腕をかけて地面に倒し、喉を連続で締め上げる。この2つの連携技は『RB』にもあるが、コマンドが若干変更されている。
真空投げ
相手を掴んで流れるような動作で後方高く投げ飛ばし、ギースは構えて気を充実させる。『餓狼3』でのこの技は、どの相手にも安定して決まる高性能な投げ技であった。『RB』以降はコマンドが変更された。『RBS』でのギースの通常投げは、この技と「虎殺掌」のみ。なお、『'96』での通常投げの1つでもある。
殺陣方手投げ
『'96』での通常投げ。相手を片手で持ち上げてそのまま地面に叩きつける。ダウン回避不可。
巴投げ
『龍虎2』にて使用。すばやい動作の巴投げ。受け身は可能。

必殺技
烈風拳
腕を振り上げ、地を這う気の波を打ち出す。『餓狼』シリーズでは総じて隙が小さく高性能な技である。とりわけ初代『餓狼』や『RBS』では、相手との飛び道具の撃ち合いでも負けることはない。『'96』、『'98UM(裏性能版を除く)』では目の前を引き裂くような技に変更され、飛び道具ではなくその場で消滅する打撃技のような性能で、隙は大きい(『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』(以下『SVC CHAOS』と表記)では、通常は前者で烈風拳をキャンセルで出すと後者のようになる)。『龍虎2』では、気力の残量に関係なく画面端まで飛んでいく(威力は落ちる)。『RBS』では、技の動作や衝撃波のスピードがとにかく速い。
ロックやルガール・バーンシュタインが同様の技を使う。
ダブル烈風拳
一度「烈風拳」を放ってから即座に二発目を出し、両方を重ねて大きな形にして前方へ飛ばす。最初に波動を巻き上げている時にも攻撃判定が存在する。この時点で相手の飛び道具を相殺可能で、その後は通常の「烈風拳」が飛んでいく。こちらも『'96』、『'98UM(裏性能版を除く)』では飛び道具ではなく、「烈風拳」よりもさらに隙が大きい(「烈風拳」同様、『SVC CHAOS』ではキャンセルするか否かで技の性質が変化する)だが、『餓狼3』(とりわけ対CPU戦で)では頼りになる飛び道具。
当て身投げ(上段当て身投げ、中段当て身投げ、下段当て身投げ)
相手の攻撃を捌いて投げる。周防から学んだ古武術の技とされるがむしろ合気道の投げに近く、『CvS』でもギースが合気道を学んでいたニュアンスを含んだ勝利台詞がある。上段当て身はジャンプ攻撃、打撃系の必殺技および超必殺技を(テリーの「バーンナックル」、ケンの「昇竜裂破」など)、中段当て身は地上の打撃攻撃を、下段当て身は下からの攻撃(足崩しorスライディングなど)を捌いて投げる。投げ技には弱く、失敗すると隙を晒すうえに、相手の技に応じて使い分ける必要があるため、ある程度の慣れが必要。ギースを象徴する技である。
裏雲隠し
「当て身投げ」のバリエーションの一つで、下段判定以外の通常技を捌いて後ろに受け流し、相手の姿勢を崩して無防備にする。この後、ギース側が先に動けて、追撃を叩き込める。元々は『餓狼3』での通常投げの一種。
中段当て身打ち、下段当て身打ち
「当て身投げ」のバリエーションの一つ。攻撃を捌いた後に投げるのではなく、打撃を食らわせる。
空歩(くうほ)
メガドライブ版の初代『餓狼』の対戦モードのみ使用可能。バックステップである。
首絞め
SFC版の初代『餓狼』の対戦モードのみ使用可能なコマンド投げ。片手で相手を持ち上げて連続で締め上げる。
飛翔日輪斬
『龍虎2』での技で、飛び上がって気を纏った手刀を振る。攻撃判定が出現するまで無敵状態となる。『'96』でも使用している。
エクスプロージョンボール
『龍虎2』での技。気を纏った裏拳を打ち込んでから、アッパーを叩き込み、相手を遥か上空まで吹き飛ばす。気力が最大の状態だと、「デッドリーレイブ」並の威力を誇る。ガードされても隙は皆無な高性能な技。
疾風拳
『餓狼SP』にて追加された。空中から気弾を撃つ。撃った後は、その反動で後方に跳ね返ってゆっくり降下していく。ただし『'96』では反動を受けず、そのまま地面に着地する。『餓狼SP』のギースは、空中から飛び道具を撃てる唯一のキャラクターでもある。
初代『餓狼』での転落時に地面に向かって気を放つことで一命を取り留めており、それを元に技として完成させたという設定である。
ダブル疾風拳
『RB』にて追加された。『RB』では、気弾が3つに増えて1つの形に大きく凝縮させたものを、「疾風拳」として放つ。通常の「疾風拳」と異なり、スウェーライン上にも攻撃判定が付く。『RBS』にてナイトメアとして登場するギースが使うこの技は、撃った後に同コマンドを再入力すると再び2発の「疾風拳」を放つ(空中で2回まで出すことが可能で、合計4発の攻撃となる)もので、当て方によってはガード不能になることがある。
邪影拳
『餓狼3』にて追加された。突進して体当たりし、その後で掌底を打ち込む。アンディの「斬影拳」をヒントに編み出した技。作品によっては気を練りつつ突進して衝撃波を打ち付ける技になっている。
『RBS』では、弱では今までの弱と同じく掌底、強は秦兄弟の「帝王神足拳」のようにヒット後に掴んで投げるようになった。『餓狼3』では発生が遅く使いにくかったが、『RBS』や『'98UM』の裏ギースのそれは発生が非常に早く威力も高いうえ、技後は「雷鳴豪波投げ」による追い打ちも決まるなど、強力な性能。
真空投げ
元々は通常投げで、『RB2』や『KOF'98UM』などでは必殺技となっている。
雷鳴豪破投げ
ダウン中の相手を掴み、高く持ち上げてから地面に叩き付ける追撃技。初出は『RB』だが、必殺技扱いになったのは『RB2』以降。
飛燕失脚
『RBS』での技で、前方への高速移動から掌を払う。動作が速く、威力も高い。

超必殺技(潜在能力)
レイジングストーム
『餓狼SP』にて新しく用意された超必殺技。両腕を大きく振り上げて技名を叫びながらその場に両腕を振り下ろし、周囲に牙のような気の柱を幾つも発生させる超必殺技。気の柱の形状は『ギースを覆うようにして全方位に発生』するものが基本だが、『ギースの前方に偏っている(『RBS』、『SVC CHAOS』、『'98UM』の裏性能版)』、『全方位だが気の柱が光のように変化(『'96』のMAX版)』など、登場作品によって異なる。独特のコマンドが複雑で入力しにくい印象を受けるが、よく見れば単純化できる(レバーをぐるぐる回すように入力)。この独特なコマンドは、「レイジングストーム」以外の技(他のキャラクターを含めて)にはあまり採用されていない(その少ない例として、K9999の超必殺技「月…」や「てめぇも往っちまえ!!」が挙げられる。また、『RBS』でのローレンス・ブラッドの「ブラッディフラッシュ」は、このコマンドの最初のレバー入力が逆方向になったものが採用されている)。『RB2』でのみ汎用的なコマンドになっている。攻撃判定が出るまでは無防備だが、1度出てしまえばギースの全身が無敵状態になる。『餓狼3』での潜在能力技でもあり、密着状態にてしゃがみ強パンチから始まる連続攻撃を叩き込み、「電光回し蹴り」を当てて相手を気絶させてから、通常時とは異なる赤い気の柱を吹き出させて相手を吹き飛ばすコンビネーション式のものとなっている。『ネオジオバトルコロシアム』では「中段当て身投げ」からの追加入力で出すこともできる。
『餓狼3』までは攻撃判定が小さかったが、『RB餓狼』以降は気の柱が太くなり、攻撃判定が大きく設定されていくようになる。『RB』ではコンビネーションアタックで相手を別ラインに追いやってからキャンセルで出すと(すばやいコマンド入力が要求される)絶大な効果を発揮する。
サンダーブレイク
「レイジングストーム」と同様にその場に両腕を振り下ろし、周囲に稲妻のような気の柱を幾つも発生させる潜在能力。ダメージそのものは「レイジングストーム」より上であり、稲妻も時間差で数本発生するものの、発生する場所がランダムであるため、対空手段としては安定しない。
技名の由来は『グレートマジンガー』から。
デッドリーレイブ
初出は『龍虎2』で必殺技として登場。相手に突進して乱舞攻撃を叩き込む。乱舞の最後に気を込めた掌底を放つが、ギースの気力が最大の状態で決まると相手を気絶させることが可能。この状態であれば、最初の乱舞を受けなくとも、この掌底を食らうとその時点で気絶する。ギースの体力が点滅していない状態および気力が無い状態でも出すことが可能となっている。
『RB』以降は潜在能力として格上げされる。突進後、ボタンの追加入力で攻撃を続け、最後は「邪影拳」の追撃技のモーションで締める(『'98 UM』では突進がヒットすると自動的に乱舞まで移行する)。
これ以後、他のキャラクターが同様の追加コマンド式の乱舞技を使用するケースが増加した。クラウザーの「アンリミテッドデザイア」に始まり、麻宮アテナの「マジカルテンプテーション」「サイキック9」など、テリーの「ライジングビート」が代表例。他社の作品でも『ザ・ランブルフィッシュ』のゼンの「轟雷旋武」や『ギルティギア』シリーズの聖騎士団ソルの「ドラゴンインストール 殺界」がある。ロックの「デッドリーレイブ・ネオ」は、父でもあるギースから受け継いだ技。『幕末浪漫第二幕 月華の剣士 ~月に咲く華、散りゆく花~』の「乱舞奥義」もこれと同様である。
「ゲーメスト」で連載されていた漫画版『龍虎の拳2』(作:天獅子悦也)では、極限流空手の奥義「龍虎乱舞」を自己流にアレンジした技という設定になっている。
羅生門
『RB2』の潜在能力で、(家庭用)『KOF2002』のMAX超必殺技。『'98UM』の裏ギースの超必殺でもある。相手をふわりと浮かした後、落ちてきた所に気を纏った両の掌底を打ち込む投げ技。『'98UM』のMAX版では「雷鳴豪破投げ」を2回決めてから繰り出す。
『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』では掌底を数発当てた後に浮かせてから強烈な掌底で締める。
『餓狼』シリーズによく出てくるようになった「上に吹っ飛ばしてから落ちてきたところでぶっとばす」系の技。同様のものに投げ属性では山崎竜二の「ドリル」、打撃系にはリック・ストラウドの「ガイアブレス」、フランコ・バッシュの「ハルマゲドンバスター」などがある。
ロックの「真空投げ」からの派生技「羅刹」の元になった技。
阿修羅疾風拳
『DOMINATED MIND』での隠し必殺技。「邪影拳」で突進した後、倒れた相手に「疾風拳」を連発する。
虚空烈風斬
『WA』でのみの技。射程の短い「烈風拳」を連発し、とどめに両の手を合わせ気弾を発射する。
ヴォイスは「レイジングストーム」ではなく、「ウィンドストーム」が正しい。
レイジングデッドエンド
『WA』のオーバードライブパワーで、コマンドを入力した後「(上段・中段)当て身投げ」を成功させると成立。空中に舞い上げた後、自らも飛び上がり気を打ち込む。

2009年01月21日

ステュアート朝(Stuart dynasty または Stewert dynasty)

ステュアート朝(Stuart dynasty または Stewert dynasty)は、1371年から1714年まで続いたスコットランド起源の王朝。1603年以後はイングランド国王を兼ねて同君連合体制となり、1707年にグレートブリテン王国(イギリス)を成立させた。「ステュアート」は、スコットランド語の宮宰(Steward of Scotland)に由来する。メアリー女王のとき綴りをStewertからStuartに改めた。

存在が知られているステュアート家の最も古い祖先はフランスのブルターニュ地方のブリトン人小貴族フラールド(Flaald, ? - 1099年)で、孫のフラールド2世がヘンリー1世に従ってイングランドに移住した。その孫のウォルター・フィッツアラン(? - 1177年)は、イングランドの無政府時代に女帝モードを支持し、その叔父であるアサル家のスコットランド王デイヴィッド1世に仕えて王室執事長(Lord High Steward)に任命された。この地位は世襲され、ステュアートが家名となる。第6代執事長のウォルター・ステュアートがブルース家のロバート1世の娘マージョリーと結婚したことによって、スコットランド王室に連なった。

1371年、デイヴィッド2世が没してブルース家が断絶すると、ウォルターとマージョリーの息子ロバートがロバート2世として即位し、ステュアート朝が始まり、以降、ロバート3世からジェームズ6世まで、続いて計8人がスコットランド王として統治した。多くの王が幼少にして即位したこともあり、有力貴族間の政争や貴族との対立に巻き込まれ、王が殺害・連行される事態が相次いだ。対外的には、イングランドとはおおむね険悪な関係で、同盟国フランスを巻き込んでしばしば戦いがおこった。

スコットランド・イングランド両王朝時代
イングランドからテューダー家のヘンリー7世の娘マーガレットがジェームズ4世に嫁してジェームズ5世が生まれ、ステュアート家はイングランドの王位継承権を得た。

イングランドでエリザベス1世が即位すると、スコットランド女王メアリーはエリザベスが庶出であるとしてイングランド王位を要求し、スコットランドとイングランドの関係は悪化した。嫡子のいなかったエリザベス1世の死後、メアリーの息子であるスコットランド王ジェームズ6世がジェームズ1世としてイングランド王位にも就き、アン女王の時代にグレートブリテン王国として統合されるまで、両国は共通の王と独自の政府・議会を持つ同君連合体制をとった。

ジェームズ1世とその子チャールズ1世は、王権神授説を唱えて国王の絶対性を説き、議会と対立した。ピューリタン革命が起こるとチャールズ1世は処刑され、イングランドでは王制が廃止された。チャールズ2世が王政復古を果たすが、ジェームズ7世/2世は名誉革命でカトリック王として追放された。後、ジャコバイトがジェームズ7世/2世やその長男の家系による王位の奪還を目指したものの、彼らが正式に王としてイングランド、スコットランドに迎えられることはなかった。イングランドとスコットランドの王位はチャールズ1世の孫に当たるウィリアム3世、およびジェームズ7世/2世の2人の娘によって継承され、アン女王の死後はジェームズ1世の曾孫に当たるハノーファー選帝侯ゲオルクがグレートブリテン王ジョージ1世として迎えられてハノーヴァー朝が成立した。

なお、ピューリタン革命期にイングランドでは王のいない空位時代があったが、スコットランドでは皇太子のチャールズ2世が即位し、空位時代はなかったとされる。
キーワ マラガ エンドロ せきがく ゆずりは シリアス パンパ ミント 春紫苑 ヒッピ マスタ ビューロ シーア ネーム たこあし スミス ビリティ ニッパー パンチ メチエ マフラー ガビアル きがん デュープ ナップ キーポイ うぐい ラティーノ テキスト キミと僕 サイトリー バーミュ マティ たいこう トトス フォーク ジンキケロ バランス フラッペ ルネサ シンシティ メリット トーン ファントム ジャングル エレジー タンク タール 光夜宴 プルーフ

ステュアート家関連年表
12世紀 ウォルター・フィッツアラン、アサル朝王室執事長に就任。
14世紀 第6代王室執事長ウォルター・ステュアートとロバート1世の娘マージョリー結婚。
1371年 マージョリーの子ロバート2世即位、ステュアート朝成立。
1390年 ロバート2世死去、ロバート3世即位。
1406年 ロバート3世死去、ジェームズ1世即位。国政は摂政オールバニ公に握られ、ジェームズはイングランドに滞留。
1424年 ジェームズ1世帰国、戴冠。
1437年 ジェームズ1世暗殺、ジェームズ2世即位。
1460年 ジェームズ2世事故死、ジェームズ3世即位。
1468年 ジェームズ3世、デンマーク王クリスティアン1世の王女マーガレットと結婚。オークニー諸島とシェトランド諸島を獲得。
1488年 貴族による反乱の末、ジェームズ3世が民衆により殺害され、ジェームズ4世即位。
1502-13年 スコットランド・イングランド間で「恒久和平」成立。
1503年 ジェームズ4世、イングランド王ヘンリー7世の娘マーガレット・テューダーと結婚。
1513年 ジェームズ4世、「恒久和平」を破棄しイングランドに侵攻。フロッドンの戦いで落命、ジェームズ5世即位。
1542年 ジェームズ5世死去。メアリー即位。
1567年 内乱によりメアリー譲位。ジェームズ6世即位。
1603年 エリザベス1世死去。ジェームズ6世/1世即位、スコットランドとイングランドは同君連合となる。
1625年 チャールズ1世即位。
1629年 チャールズ1世議会を解散。
1642年 ピューリタン革命起こる。
1649年 オリバー・クロムウェル、チャールズ1世を処刑し共和制樹立。
1653年 クロムウェルが終身護国卿となる。
1660年 護国卿リチャード・クロムウェルが退位し、王政復古。チャールズ2世即位。
1688年 名誉革命。ジェームズ7世/2世、フランスに亡命。メアリー2世・ウィリアム3世の共同統治。
1707年 イングランド・スコットランド正式に合併し、グレートブリテン王国成立。
1714年 アン女王死去、ステュアート朝断絶。

2009年01月14日

占筮の定義

『太玄経』 に基づくものを言う場合もごく稀にあるが、一般に「占筮」といえば 『易経』に基づき、筮竹(始原には「蓍」(キク科多年草であるノコギリソウのこと、ただし、和名の「メドギ」はメドハギという豆科の植物)の茎を乾燥させたもの)を用いて占をなすことを言う。この占においては、50本の筮竹を操作して卦や爻を選び定め、それによって吉凶その他を占う。「卜筮」と同義。

易占の成立
古代中国、殷代には、亀甲を焼き、そこに現れる亀裂の形(卜兆)で、国家的な行事の吉凶を占う「亀卜」が、神事として盛んに行われていたことが、殷墟における多量の甲骨文の発見などにより知られている。西周以降の文の、「蓍亀」や「亀策」(策は筮竹)などの語に見られるように、その後、亀卜と筮占が併用された時代があったらしい。両者の比較については、『春秋左氏伝』僖公4年の記に、亀卜では不吉、占筮では吉と、結果が違ったことについて卜人が、「筮は短にして卜(亀卜)は長なり。卜に従うに如かず(占筮は短期の視点から示し、亀卜は長期の視点から示します。亀卜に従うほうがよいでしょう)」と述べた、という記事が見られる。『春秋左氏伝』には亀卜や占筮に関するエピソードが多く存在するが、それらの記事では、(亀卜の)卜兆と、(占筮の)卦、また、卜兆の形につけられた占いの言葉である繇辞(ちゅうじ)と、卦爻につけられた占いの言葉である卦辞・爻辞が、それぞれ対比的な関係を見せている。
バース むぐら ティラミス スカーレット テキーラ 吉日 メルルー ももいし 高潔 サーチ花粋 オーラップ フロア ブイヤ マデイラ シュロ コムタン 滝の白糸 西村 ネガ トール いこて ツリフネソ ミドル マインド ビッグ ラット レックス 夾竹桃 キエフ ラクーン ブルガリ チョッパー メンデル バリウ モルガ ピュアコ バグダッド ひおき マイナ トウガラシ なんぽろ ライフボート ルミッ リアダ ステロール ジャスミン 水玉シャツ ジャンボ シプル パスボール

また周代の理想的な官制を描いた『周礼』の春官宗伯には大卜という官吏が三兆・三易・三夢の法を司ったとされ、三兆(玉兆・瓦兆・原兆)すなわち亀卜に関しては「その経兆の体は皆な百有二十、その頌は皆な千有二百」とあり、後漢の鄭玄は卜兆が120体に分類され、1体ごとに10ずつの繇があったと解している。一方、三易(連山・帰蔵・周易)すなわち占筮に関しては「その経卦は皆な八、その別は皆な六十有四」と述べ、卦に八卦があり、それを2つ組み合わせた六十四卦の卦辞がある『易』に対応した記述となっている。なお三易の「連山」「歸藏」を鄭玄はそれぞれ夏代・殷代の易と解している。

経伝
筮竹を操作した結果、得られる記号である卦は6本の「爻」と呼ばれる横棒(─か--の2種類がある)によって構成されているが、これは3爻ずつのものが上下に2つ重ねて作られているとされる。この3爻の組み合わせによってできる8つの基本図像は「八卦」と呼ばれる。

伝説によれば、まず伏羲が八卦を作り、さらにそれを重ねて六十四卦とした(一説に神農が重卦したとも)。次に周の文王が卦辞を作り、周公が爻辞を作った(一説に爻辞も文王の作とする)。そして、孔子が「伝」を書いて商瞿(しょうく)へと伝え、漢代の田何(でんか)に至ったものとされる。この『易』作成に関わる伏羲・文王(周公)・孔子を「三聖」という(文王と周公を分ける場合でも親子なので一人として数える)。このような伝説は儒家が『易』を聖人の作った経典としてゆく過程で形成された。伏羲画卦は「易伝」の繋辞下伝の記述に基づいており、包犠(伏羲)が天地自然の造型を観察して卦を作り、神明の徳に通じ、万物の姿を類型化したとあり、以後、包犠-神農-黄帝-堯-舜と続く聖人たちが卦にもとづき人間社会の文明制度を創造したとある。

『易経』は従来、占いの書であるが、易伝においては卦の象形が天地自然に由来するとされ、社会事象にまで適用された。八卦の象はさまざまな事物・事象を表すが、特に説卦伝において整理して示されており、自然現象に配当して、乾=天、坤=地、震=雷、巽=風、坎=水、離=火、艮=山、兌=沢としたり(説卦伝3)、人間社会(家族成員)に類推して乾=母、坤=父、震=長男、巽=長女、坎=中男、離=中女、艮=少男、兌=少女としたり(説卦伝10)した。一方、爻については陰陽思想により─を陽、--を陰とし、万物の相反する性質について説明した。このように戦国時代以降、儒家は陰陽思想や黄老思想を取り入れつつ天地万物の生成変化を説明する易伝を作成することで『易』の経典としての位置を確立させた。

なお八卦の順序には繋辞上伝の生成論(太極-両儀-四象-八卦)による「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」と説卦伝5の生成論による「乾・坤・震・巽・坎・離・艮・兌」の2通りがある。前者を伏義先天八卦、後者を文王後天八卦と呼び、前者によって八卦を配置した図を「先天図」、後者によるものを「後天図」という。しかし、実際は11世紀の北宋の邵雍の著作『皇極経世書』において初めて伏義先天八卦、文王後天八卦として図と結びつけられたのであり、先天諸図は邵雍の創作と推測されている。

1993年、郭店一号墓より竹簡に記された『易』が発見された。これは現存最古の秦代の『易』の写本である。

占法
『易』の経文には占法に関する記述がなく、繋辞上伝に簡単に記述されているのみである。繋辞上伝をもとに唐の孔穎達『周易正義』や南宋の朱熹『周易本義』筮儀によって復元の試みがなされ、現在の占いはもっぱら朱熹に依っている。朱熹の本筮法を筮竹あるいは蓍の使用に限って説明すれば以下のようである。

繋辞上伝には「四営して易を成し、十有八変して卦を成す」とあり、これを四つの営みによって一変ができ、三変で1爻が得られ、それを6回繰り返した18変で1卦が得られるとした。さらに4営は伝文にある「分かちて二と為し以て両に象る」を第1営、「一を掛け以て三に象る」を第2営、「これを揲(かぞ)うるに四を以てし以て四時に象る」を第3営、「奇を扐に帰し以て閏に象る(「奇」は残余、「扐」は指の間と解釈される)」を第4営とした。